リペア品の納品前に必ず確認しないといけないこと

納品前に確認すること アルミホイール

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リペア品の納品前に必ず確認しないといけないことは、

必ず太陽光で塗装の確認をすることです。

インテリアリペアは調色~塗装まで太陽光または、それに近いライトで照らしながら作業をします。

ホイールリペアは塗装後に太陽光(晴れた日の屋外)で確認します。

これは本部研修のときにも言われることです。

ホイールリペアで太陽光だけとしているのは、経験上見逃す可能性があるからです。

なぜ、これをやらないといけないのかというと、色が合ってない可能性があるからです。

インテリアリペアの場合、修復箇所が一部分ということが多いです。

なので修復箇所の周りと色が合っていないと色の境界線が見えてしまいます。

インテリアリペアの場合この境界線が無くなるまで調色するので、パッと見、修復箇所が目立ちません。

ただ、普通のライトでこの作業をすると屋外(または日陰から日向に)で見たときに色の境界が見えてしまいます。

なぜそうなるのかというと、色を色として認識できる理由が分かっていれば理解できます。

面倒くさいので大雑把に説明すると、色として見えるのは反射された光です。

太陽光だと7つの光線からなるので、例えばピンク色に見えている物体があるとすると、赤と青の光が反射していて、それ以外の光は吸収されています。ですが、普通のライト(蛍光灯など)は7つの光線というわけでは無いので、足りない光線があるかもしれません。

太陽光で見えた色を構成する光の種類が、ライトだと足りないので、色が合わなくなります。

よって、屋内で普通のライトで調色して修復箇所に塗装しても、屋外に出ると、足りなかった光線が追加されるので、境界線が見えるようになってしまいます。つまり塗装した色が違っているのです。

と、大きくは間違っていないと思いますが、詳しくは下記リンク先で確認してください。

色ってなに? | キヤノンサイエンスラボ・キッズ | キヤノングローバル
真っ赤なチューリップ、青い空、緑の木の葉。私たちの周りには、色があふれています。そもそも「色」とはどのようなものでしょうか?

残念ながら当時は本部研修でこの事は教えてくれなくて、太陽光または、それに近いライトで照らしてくださいとしか言われません。

言われた通りにしておけば大丈夫なんですけど、重要性がわかっていないと普通のライトでやっちゃいますよね。

ボクも使っていたお勧めのライトはこれです。

調色用ライトとして売られているので間違いないです。

ホイールの場合は調色することが少ないですが、ブラックホイールを蛍光灯でみると普通に塗装できてるように見えるのに、太陽光で見ると実際は、塗りが甘くて薄茶色に見える箇所がでてくるんです。

特にスポークの側面とか良くありました。

ボクの納品時の失敗談として、シルバー塗装で蛍光灯の下で見たときはきちんと塗れてるのに太陽光で見たら一部分下地が透けて見えてたということがありました。

納品するときはホイールを地面に置いて真上から確認するのでちゃんと塗装できているように見えていましたので、OKもらいました。

で、帰宅してから電話が掛かってきて塗装できてない所があると言われてすぐ戻りました。

仕上がり確認したはずなのになあと思いながら。

ホイールは車に装着してありました。

立った状態から見下ろすと下地が透けて見える部分があるんです。えっ、何で?って感じです。

結局追加で塗り重ねたら修正できましたが、塗りが足りてなかったんですね。

もしかしたら太陽光は関係なく、蛍光灯の下でも斜めから見たら見えてたのかもしれません。

ただ作業環境からして、真上だけからしか見てないというのは考え難いので、太陽光も関係してるのかもしれないけど、当時はあまりそこまで追求してないからわかりません。

要はいろいろな角度から確認しておく必要がありますと言うことと、仕上がったら屋外で確認してくださいと言うことです。

ちなみにハイパーシルバーは粒子の大きさが違うので調色できません。調色したらハイパーでは無くなります。

次は、近隣加盟店との関係性について書こうと思います。

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